DICTIONARY
用語集
DICTIONARY

用語集

腹横筋

腹横筋(ふくおうきん)は、腹部の深層に位置する筋肉で、腹部をぐるりと取り囲むように存在し、体幹の安定性を保つために非常に重要な役割を果たしています。腹横筋は「インナーマッスル」として知られる筋肉群の一つで、特に姿勢の維持や腰痛予防に大きな影響を与えます。

腹横筋の構造

腹横筋は、体の側面から後ろにかけて広がっており、肋の下部、腰椎、盤に付着しています。この筋肉は腹部を横断するように繊維が走っているため、「腹横筋」という名前が付いています。腹横筋は、腹直筋の下に位置し、腹部全体を締め付けるような役割を担っています。

腹横筋の主な役割

体幹の安定

腹横筋は、内臓を包み込み、体幹をしっかりと安定させる役割があります。特に、腰椎(腰の)を支えるために重要で、腰痛の予防や姿勢の改善に効果があります。

腹圧の調整

腹横筋は、腹圧(腹部の内圧)を調整し、重い物を持ち上げるときや、体に力を入れるときに重要な役割を果たします。これにより、腰椎への負担を軽減し、腰を保護します。

呼吸の補助

腹横筋は、呼吸においても重要な役割を果たします。特に、強く息を吐き出すときに腹横筋が収縮し、息を絞り出すようにして呼吸をサポートします。

姿勢の維持

腹横筋は、背を安定させ、正しい姿勢を保つために重要です。デスクワークや長時間の立ち仕事などで姿勢を維持するために、この筋肉がしっかりと機能していることが重要です。

腹横筋のトレーニング

腹横筋を鍛えることで、体幹の強化や姿勢改善、腰痛の予防に役立ちます。腹横筋を意識して鍛えるためのエクササイズには、以下のものがあります。

プランク

体をまっすぐに保ちながら、腹横筋を強化する基本的なエクササイズです。お腹に力を入れて、背を安定させるように意識します。

ドローイン

仰向けに寝た状態で、へそを背に引き寄せるようにお腹を引っ込めるエクササイズです。腹横筋を意識して収縮させることで、インナーマッスルを強化します。

デッドバグ

仰向けに寝て、腕と脚を交互に動かすエクササイズで、体幹を安定させながら腹横筋を鍛えます。

腹横筋ストレッチとケア

腹横筋が硬くなると、腰痛や姿勢の崩れが生じる可能性があります。柔軟性を保つために、適切なストレッチやエクササイズを行うことが重要です。

キャットカウ(ヨガ)

四つん這いの姿勢で背を丸めたり反らせたりすることで、腹横筋を含む体幹全体の柔軟性を向上させます。

ブリッジ

仰向けに寝て、腰を持ち上げるブリッジの動作は、腹横筋ストレッチし、体幹を強化します。

腹横筋の重要性

腹横筋は、体幹の深部に位置し、姿勢の維持、腰椎の安定、呼吸の補助など、多くの重要な役割を果たします。特に、腹横筋をしっかりと鍛えることで、腰痛の予防や体のバランス改善に大きな効果が期待できます。スポーツや日常生活において、体幹を安定させるために非常に重要な筋肉です。