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内腹斜筋

内腹斜筋(ないふくしゃきん)は、腹部の深層に位置する筋肉で、外腹斜筋の内側にあります。内腹斜筋は、体幹の安定性を保つために重要な役割を果たし、体をひねる動作や側屈に関与します。

内腹斜筋の構造

内腹斜筋は、腸稜(ちょうこつりょう)(盤の上部)、腰椎の前面、および腹直筋の白線から始まり、第10~第12肋腹直筋の白線に付着しています。筋繊維は、外腹斜筋と反対方向に走っており、腹部を斜めに取り囲むように配置されています。

内腹斜筋の主な役割

体幹の回旋

内腹斜筋は、体をひねる動作に関与します。体を左右に回旋させるときに内腹斜筋が収縮し、体幹を安定させます。

体幹の側屈

体を横に傾ける動作(側屈)においても、内腹斜筋が働きます。体を横に傾けるときに内腹斜筋が収縮し、側面を支えます。

腹圧の調整

内腹斜筋は、腹圧を調整し、体幹を安定させる役割を持っています。特に重い物を持ち上げるときや体に力を入れるときに、腹部を圧迫して体を支えます。

姿勢の維持

内腹斜筋は、体幹を安定させるために重要で、姿勢を保ち、盤や背をサポートします。

内腹斜筋のトレーニング

内腹斜筋を効果的に鍛えるためのエクササイズには、以下のようなものがあります。

ツイストクランチ

仰向けに寝て膝を曲げ、上半身を上げながら体を左右にひねるエクササイズです。内腹斜筋を含む腹部の筋肉を強化します。

サイドプランク

横向きに寝て、体をまっすぐに保ちながら片肘で支えるエクササイズで、内腹斜筋を含む腹部全体を強化します。

バイシクルクランチ

仰向けに寝て、自転車を漕ぐような動作を繰り返すエクササイズで、内腹斜筋外腹斜筋を同時に鍛えます。

内腹斜筋ストレッチとケア

内腹斜筋が緊張すると、腰や腹部に不快感が生じることがあります。以下のストレッチを行うことで、柔軟性を保ち、筋肉の緊張を緩和することができます。

サイドベントストレッチ

立った状態で片手を上に伸ばし、体を横に傾けることで内腹斜筋ストレッチします。肩をリラックスさせ、体を横に引き伸ばす感覚を意識します。

ツイストストレッチ

座った状態で体を左右にひねりながら、反対側の膝に手を当てるストレッチで、内腹斜筋の柔軟性を保ちます。

内腹斜筋の重要性

内腹斜筋は、体幹の深層に位置し、体をひねる動作や側屈、姿勢の維持に重要な役割を果たしています。また、腹圧を調整することで、腰椎への負担を軽減し、腰痛の予防にもつながります。内腹斜筋を鍛えることで、体幹の安定性を向上させ、全体的な体力と姿勢の改善に役立ちます。