DICTIONARY
用語集
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スティッキングポイント

スティッキングポイント(sticking point)」とは、ウェイトリフティングや筋力トレーニングの動作中に、特定の位置で最も力を発揮しにくくなり、動作が難しくなるポイントを指します。この地点で重量の動きが止まりやすく、フォームが崩れたり、動作が失敗しやすくなります。

スティッキングポイントの例

ベンチプレスバーベルを胸まで下ろしてから押し上げる途中で、腕が直角に近い位置で押し上げが難しくなることがあります。この位置がスティッキングポイントです。

スクワット:しゃがみから立ち上がる際に、膝が約90度の角度になるあたりで、立ち上がる動作が重く感じる瞬間があります。

デッドリフト:バーベルを床から引き上げた直後、膝を通過する部分で重量が重く感じられることが多いです。

スティッキングポイントを克服するためのトレーニング

部分レップ(パーシャルレンジ)
動作の特定の範囲だけでトレーニングすることで、スティッキングポイントを強化します。たとえば、ベンチプレススティッキングポイントに合わせて途中の動作だけを繰り返す。

ネガティブトレーニング
重量を下ろす動作(エキセントリック動作)に集中することで、筋肉をより強化します。これにより、スティッキングポイントでも重さに耐えられる筋力が鍛えられます。

アイソメトリックトレーニング
スティッキングポイントの位置で動作を止め、一定時間保持するトレーニング。筋肉がその場所での強度を高め、スティッキングポイントを乗り越えやすくなります。

フォームの改善
正しいフォームを維持し、スティッキングポイントで無理な力を使わず効率的に動作できるようにトレーニングすることも大切です。

スティッキングポイントを乗り越えることで、筋力とパフォーマンスの向上が期待でき、より重い重量を扱えるようになります。